【二月のメモ】悪いチョコはいねーがー
いません。チョコは基本的にはきっといいものなので(体質によってだめであったり好みかそうじゃないかは存在する)。
今月の後半に何か書くことが発生したら追記すればいいよね。というゆるい気持ちでメモを書き始めている。
通信環境の更新時期であり、一度解約することにした。今回の更新は確実に回線契約が残っているうちに作業しておこう、という取り組みなのである。
- 見世物展
関東に回ってはきたけど規模が小さくなってしまっているような気がするので、それは残念。
でも常設展で楽しんだので問題はないのだ。広くて全部見きれてないけど。改装中のところもあったので終わったらまた行こうかな。
なにより変わり朝顔について栽培・展示を行っているようなのでテンションが上がる。ずっと前からちゃんと調べたいと思ってるんだよなあ、変わり朝顔。
見世物展も出版物は購入できたのでちまちまよむ。
展示されていた人魚のミイラの作り方のボードは大ニセモノ博覧会で展示されていたものなのだろうか。これは見に行けなかったんだよな。小柄なサルのへそから上と、生鮭を原料にしてるらしい。輸出品だったとか。
ところで、展示されていた人魚の絵を見ていて思ったんだけど、へそがあるよね。
へそ、ある。胎生? 胎生なの? 一部のサメ的な? 胎生のサメってへそある? 卵胎生だからないのかな。シーラカンスにもへそある? と疑問に思ったことを今思い出した。
調べてみると、結局は栄養を得るための経路として卵生の生物にもへそがありそうなのかな。つまり、人魚からいくらが取れる可能性もあるのか。と思ったがどうも卵生といっても爬虫類とか鳥類までっぽい? やはり魚にへそはないのか?
などとぼんやりし、調べるのをやめる。
- もうすぐチョコ祭り
体重を落としたいです。と言いながらバレンタイン用にチョコを買う。自分用です。俺チョコなどという文化は知らぬ。毎年綺麗だし、たいてい美味いから買って食べるだけなのだ。
普段ならちょっとためらうけど、イベントごとだと思うと財布のひもも緩むってもんです。
そんなわけで、バレンタインの売り場の様子を見に行く。会場が有楽町にうつったサロン・デュ・ショコラ東京? 混みすぎだし、その日は制限かかって入れなかったよ!
というわけで有楽町からも徒歩で行ける大丸東京でいそいそとチョコを買う。男性の割合は少ない感じがした。
5TH AVENUE CHOCOLATEIERE。試食で頂いたシャンパン味がおいしかったので購入。要冷蔵。室温で戻してから食べたほうが試食の時と同じ感じで食べられそう。固いのも好きだけどね。
フランソワ・デュッセ。商品名が「ポムダムール」だったのでついつい。でも愛の林檎じゃなくってリンゴ飴の意味かもしれない。まだ口にしてません。たのしみ。
- 一太郎2017
2016の時も悩んだけれどもとうとう買ってしまった。ATOKと一太郎より、ついてくる読み上げソフトの詠太が気になって……。これで校正がはかどれば良いのだけど。
一太郎も詠太も、軽くいじってみた感じでは、性能がタブレット並みのサブマシンで問題なく動いている。
詠太は前後の文脈で読み方を変えるとかはできないから「にんき」と「ひとけ」あたりの読みわけができないのかな。この辺り、ルビで対応できたりするのだおるか。
電子書籍を一度は自分で作ってみたいと思っているので、今年中に試してみたいところ。デザインセンスと営業能力がないのが問題です。
電球頭と交換人
街角に立つ僕の首元ソケットは旧型で、どうしてか頭の電球を付け替えても付け替えてもすぐに消えてしまう。LED電球だというのに。
仕方なく安価な白熱電球を使っているけれど、これはこれで相性が悪いのか数週間でぷつりとつかなくなってしまう。いくら体系を維持して、スーツでめかしこんで見せたところで明かりをまっとうにつけられない電灯に何の意味があるだろうか。
「そういうこともあるよ」
励ましてくれるのは電球交換人の少女だった。彼女は毎日のように僕のところに来ては電球の様子を確認して、フィラメントが切れてしまったら、すぐに電球を交換してくれる。
「それが仕事だもの」と笑う彼女に僕は跪いて頭を交換してもらっていた。
治療の話が来たのは新年を迎えてすぐのことで、僕は粉雪が舞う中で冬物のキルティングコートに身を包んで傘をさしていた。
「出力系の異常だね」と言ったのは年老いた技術者で、僕の頭を二度三度のぞきこんですぐに答えを出した。
「直るんですか」
「ほんの数分の修理でね」
長年の悩みは、あっさりと解消された。
そして僕は晴れてLED電球になることができた。
技術者と一緒に僕のところに来た電球交換人の彼女は「寂しくなるわ」と僕の頭を付け替えながらそう言った。
「本当はだめなんだろうけれど、これもあなたの一部だったものだから」と彼女は僕の手に、交換した白熱電球をのせた。
僕はあの日以来、明かりを絶やすことなく街角に立ち続けている。
LEDの光は、夜道を行く人を導いている。雨の日も風の日も嵐の日も僕のLED電球は輝き続けた。
電球交換の職は失われたと、新聞で知った。僕が最後の白熱電球で、彼女の仕事は僕の頭を交換することで成り立っていた。
彼女が今どうしているのか、僕は知らない。
不意にやるせなさがこみあげてきて、僕は自力で電球の交換に挑んだ。もちろん、付け替えるのはあの日残していった白熱電球だ。
電球交換人が成り立っていたのは、僕たちみたいな電球は一人で交換を行えないからだ。案の定僕は頭をくるくると回しているうちにめまいのような症状に襲われてしまって、その場にへたり込んだ。
それでもどうにかLED電球を外す。あたりの様子が暗くなってしまって、何も見えない。それでも僕は自分の手先の感覚で、白熱電球を手にする。だけど、どうにもこうにもソケットにはまらなくて、しまいには落としてしまいそうになった。
どれほどの時間がたっただろうか。付け替える気力を失い、暗闇の中で僕は座り込んだ。
思い出されるのは彼女の手つきだ。だけど、僕にはそれを再現することができない。あの、柔らかで、すばやい、魔法のような手つき。
ふと、誰かの気配が近づいてくるのがわかった。明かりを灯さないといけない。どうすれば、どうやって。
「こうするのよ」
懐かしい声を、僕は聞いた。