おいしい煮つけになりたい

唐瓜直が何やら日記を書いたり、即興創作(140文字×X+α)したり、メモしたり。というブログ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

【12月のメモ】メモできることがない

美術館とか行けばよかった。 忘年会や、クリスマスに後輩氏に誘われて男二人で上野の居酒屋で酒を飲む、なんていうイベント以外記載することがないのであった。 年を取ったもので酒に酔いやすくなった気がする。健康のためにも控えようと思ってはいるのだけ…

失敗しているのかもしれない

寒い冬の日に、三輪の自転車をこぐおばさんがゆったりとした呼び声を上げていた。 「アロエェーぇ、アロエー」 見れば後部のかごには山のようなアロエ。一鉢載せているだけなのに、やけにこんもりとしていて、ひどく目立つ。 地元では見たことがない光景だっ…

秋になるたび彼女は

「それでね」と近くの高校のサッカー部員について語るのは幼馴染の月子だ。 肩にかかる長さの、黒というより濃緑色の髪は赤く染まっている。生活指導の先生に注意されることもある髪だ。一年の時は僕が説明に駆り出されて大変だった。 月子の髪は葉っぱが紅…

【11月のメモ】西の方へ行ってきた

京都とか奈良へ行ってきた ちょっと行く機会があったので西へ。 寺社仏閣と紅葉と観光客とカップルを見る旅であった。この時期の京都は行くべきではないのだ……(人ばかりである)。 ちょっといったことがない辺りを歩こうと宝ヶ池方面へ。 なんか格好いい馬…

2016年の首なし騎士

吾輩が首なしの騎士となってしまってからどれほどの時が過ぎただろうか。五年くらいだろうか。吾輩、まだまだ新入りである。 デュラハンではない。馬車はなく、死亡宣告もできない。首を小脇に抱えた小粋な騎士。それが吾輩である。ちょっと韻を踏んでみた。…

【10月のメモ】一年たつらしいけど有効活用はできていない

ブログを初めて一年がたったよ。という連絡をいただくが活用できていない。もうちょっと何か書くことがあればいいのだけれど。 日々撮りためている寺猫、野良猫写真を公開すればいいのだろうか。なお、本日の目撃数は三匹であった。最大は二十数匹(歩く先歩…

廃材と少女のダンス

「これ捨てておいてくれ」 そう先輩に頼まれたのはずぶぬれになった機材だった。ギター、ベース、キーボード、ドラムセット、アンプ、マイク―― 「ああ、水没シーンの。これ、もう使えないんですかね」 「ダメだろ。普段使ってるものじゃないらしいしな。お前…

【九月のメモ】さよならセプテンバー、清い関係だったね

先月と同じで何もしてない月であった。おかしい。いや、幸せのパンケーキを食べに行ったりはしたのですが、月に数度の甘味は平常運転なので。 涼しさを感じる日も増えてきたのだけど時折セミが鳴いていた。「お前もう嫁さん見つけられない時期なんじゃあ」と…

夏の抜け殻

昼休み。会社を抜け出して近くの居酒屋でやっているランチを食べて会社に戻ってきた。汗をかいてしまっているから、事務所内の冷たい空気が気持ちいい。 午後の仕事を始めてすぐ。突然セミが天井で鳴き始めたので、騒然となった。 窓を開けたわけでもなく、…

【八月のメモ】八月なんてなかった

何もしない月であった。今展覧会って何やってるんだろうか、という感じで情報収集もしていない。 あったのはモバイルルーターのご懐妊とPomeraの不調などである。 モバイルルーターは二年契約なのだけど、どうもまずかろうというバッテリーの膨らみ具合だっ…

今まで見守ってくれてありがとう

近隣に「頭おいてけよ」という変質者が出るという。出会ったらどうしようかと思っていたのだけど、今日の夕方、暗がりから声をかけられた。「頭、おいてけよ」その言葉に驚くでも恐怖を感じるでもなく、自然と髪をかき上げて首をさらけ出していた。「どうぞ…

【七月のメモ】フルーツサンド欲は満たされたのか

・金魚祭り 買うわけじゃないしと遠巻きに眺めるくらいしかしてこなかった。すみだ水族館の金魚ゾーンに行こう。まじまじと見たい。 ・フルーツサンド欲 生きていればフルーツサンド欲の高まりというのが誰にでもあっていつの日か爆発するのだと思っていた。…

【六月のメモ】とくに、語るべきこともない

暑くて溶けてしまいます。まだ夏じゃないっていうのに。 今日は久しぶりに三時間歩きっぱなしとかやってみたけれども、気を付けないと溶けてアスファルトのしみになってしまうので給水とかは怠らないようにしたいものである。 展覧会関係 www.vanilla-galler…

日常に名残を探す

アイロンをかけ終えた後、何秒経てばあなたの体温になるのかわからなくていつも袖を通すタイミングがわからない。結果はたいてい二通りで、熱いか冷たいか。それは火にくべられている最中か、空気と同じ体温で、どちらにせよあなたは死んでしまっている。生…

打検の音が今日も聞こえる

打検の技術者として生きてきたが、新規工場を立ち上げるということでヘッドハンティングを受けた。誘いを受けた結果、給料は増えるし時間も短くなった。音は主に二種類。甲高い音と、似ているけれど少し不協和音が混ざっているような音。聞き分けるのは簡単…

五月も終わるのでメモ

若冲SFが流行っている五月ですが、僕の中では残業が流行っていて日々仕事早く終われというローテンションで生きていたりする。なんだ今年の仕事量……。 行った/行きたい展覧会とか caravaggio.jp カラヴァッジョ展、どうにかいけないかしら(行きたい)。 www…

食べごろのまま、この先もずっと。

創作人物に人権を。声高に叫ぶ老若男女は日に日に数を増してしまって、今では表に出ることさえできない。そういえば先輩作家の一人は廃業したという。彼はミステリ作家でたいてい人が死んだ。開始一行目から無残に死んだこともある。僕はどうしようか。カニ…

過ぎ去った四月のメモ

例年この時期は繁忙期とはいえ、今年度はなぜこんなにも仕事が忙しいのか(解せぬ)。 PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服 |三菱一号館美術館(東京・丸の内) 四月中にオートクチュール展には行けたのだけど、平置き展示だったり後ろ側が見れなかっ…

最近流行りの盆栽ガール

「水原結ですよろしくお願いします」そう挨拶した新入社員の水原さんの頭上には桜の花が咲いていた。流行りの盆栽ガールである。社員一同で困惑する彼女を囲んで花見に興じた。22年物かなんて口にしつつ。だけど翌日には花びらは散ってしまった。僕たちは通…

くるぶしは春の季語

春なのに気が重く俯いていたら、女性のくるぶしが目に入った。今まで気がつかなかったがくるぶしは時々ポロリと落ちるらしい。彼女が落としていったそれを拾い上げ、甘い匂いに思わず口に運ぶ。瑞々しく歯ごたえがあって美味い。彼女のくぼんだ足を思い出し…

三月の雑記。花冷え。

陽射しは暖かいけど風は冷たくて、コートの処遇に悩む時期。 桜でも見ようかと小石川後楽園へ出たのだけど、週の中ごろから気温が下がったからかまだ満開には遠い感じだった。いちおう馬場桜はほぼ満開だったのかな。写真撮り忘れたけど。 四時間ほどの散歩…

ガラス細工と魔女狩り

www.teien-art-museum.ne.jp 雨の降る中友人に誘われて白金のほうまで行ってきたわけで。 とりあえずフレンチトーストもぐもぐ。デニッシュ生地のフレンチトースト。もちもち。きな粉と黒蜜ソース。ここは以前もフレンチトーストのお店だったわよね、と思い…

帰郷

加熱されても発芽できるように、さらには生命力旺盛になるよう大豆は改良された。節分。撒かれた豆が芽吹き天に向かって伸びる。ビル群を破しながら。日本は巨大な蔓に囲まれた密林へと瞬時に姿を変えた。もうすぐ一部が月に届くらしい。倒壊した社屋から抜…

将来の夢は学校で使われる備品になることです

佐島さんを見かけた。春ごろに「バレエを習ってるの」って恥ずかしそうに笑っていた彼女だけど、最近は学校に来ていない。「うまく回れなくって。つま先をコンパスみたいにしなさいって」佐島さんは路上で回っていた。くるくると、つま先をとがらせて。コン…

年が明けていた

今年の目標はブログの更新を頻繁にすることでどうだろう(出落ち)。 書かなきゃと思いつつもう二月なのである。普段の生活で書くようなことがあまりないのだ……。 冒頭の目標はわきに置いておくとして、新しいネタを考えて、書けるものを書いて、書きあがっ…