おいしい煮つけになりたい

唐瓜直が何やら日記を書いたり、即興創作(140文字×X+α)したり、メモしたり。というブログ。

横浜散歩

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 有給消化である。

 今月、かなりの勢いで有休を使用している。来月から忙しくなるかもよ、という啓示が来たからである。

 なるなる詐欺(忙しくなるからそのつもりで、が先方の都合により肩透かしをくうことになること)の可能性もあるのだが、これ幸いと休むことにした。ほかの人と行動する仕事のため、休んでいいよって言われたときに休んでおかないとうまく有給が使えないことも多いからだ。

 疲れている自覚はあるので海を見に行くことにした。疲れるときはたいてい近くの東京湾を見に行く。そして「コレジャナイ」感を覚えて帰ってくるのだ。想像していたのは、白い砂浜、青い海。俺、いつか沖縄に行くんだ。泳げないけど。

 そんなわけで今回も東京近郊である。海ほたる、鎌倉、葛西、海を見るための行き先に悩んだのだけど、交流のある方から「港の見える丘公園とかおすすめ」と言われたので素直に横浜に降り立った。駅はみなとみらい。

 うん、元町・中華街じゃないねここ。と、スタート地点を間違える。

 終点、って聞こえたからふらふら降りたんだ。今思えば反対のホームに電車が入ってきたことをおかしいと感じたんだ。あれ、終点じゃないのって。でもそのままエスカレーターを登って改札外に出た。見覚えのある駅だったし、安心してた。「確か端っこから登ればそこが中華街だ!」とおもったけど、違うね。これ、市立美術館前(しかもいま展示の入れ替え作業で休みだよね!)だね。

 というわけでもりもり歩いてきた。僕は歩く歩くマシン。横浜に来るたび、すごい歩いてる気がする。観覧車のわきを通って赤レンガ倉庫前を通過し、港沿いの道をまっすぐ山下公園まで。そのまま人形の館わきを通って、ついたぜ港の見える丘公園

 たぶん初めて来たんじゃないかと思うのだ。有名スポットのはずなのに。 清掃作業中の方々を見ながら展望台方面に抜ける。ここに着くまでに海を横目に歩いてきたので、特に海を見ようという気も薄れてしまっていた。あと、人も多かったしね。たそがれるには向かない。

 帰ろうかと思ったのだけど文学館が公園の端にあるらしかったのでそのまま進むことに。近くにあるのだろうかインターナショナルスクールの子供と思しきわらし達が、英語を駆使しながら何やら陣取り合戦とかそんな感じのレクリエーションにいそしんでいた。そんなこんなで文学館前へ。

 柳田国男展だー、といそいそ入館。展示途中の遠野の語り部による話を録画したビデオを見て小休止。寒いんだな。囲炉裏端で、語ってくれるおばあちゃんたちの口から時折白い息が見えた。遠野のところをもう一度見て退館。

 ふむふむしつつ散歩を再開。歩くぜ、俺は歩く歩くマシンなんだぜ。目的はない。目的はない歩く歩くマシンはもう帰ってもいいんじゃなかろうか、とアイデンティティが揺らぎ始めたのでケーキでも食べて帰ることにする。昼食? くいっぱぐれたよ!

 ケーキを食べようと思った歩く歩くマシンは、馬車道を目指した。彼にはそこかクイーンズスクエアのニナスくらいしか横浜のケーキポイントに心当たりがなかったのである。調べろよ。調べてから歩く歩くマシンになれよ。

 歩く歩くマシンは、港の見える丘公園のバラを見たりしながら、外国人墓地方面へと抜けた。とりあえず石川町の駅を目指したのだ。教会とか建ってるー、と思いながらサクサク歩いた。今思えばあの西洋風の家とか、東京とは違う感じとか、もうちょっと目に焼き付けておくべきだった。

 そうやって無心で歩いた。途中、いい感じの坂道とかを下らなかったことをほめてやりたい。でも、元町に降りたほうが早かったよね、と冷静なツッコミはしておく。

 途中、洋館っぽいところをちらちら見たりしつつたどり着いた石川町から関内駅を目指す。この区間で特筆するべきことは無かったと思ったが、歩く歩くマシンはここで初めて水分補給を試みていた。

 麦茶!

 と思ってボタンを押したら玉露が出てきた。僕、あの自動販売機許さない。絶対にだ(玉露はおいしく頂いた)。

 道中省略。馬車道十番館についた。ビスカウト大好き。レトロな店内は僕には少し調度品の高さが合わないのだけど、この感じ好きだなあ。以前利用させていただいたときは、背筋のしゃんとした、おばあさまがカップを傾けていらっしゃって非常に絵になったことを思い出す。

 アップルパイをもぐもぐさせていただいて、昼食代わりにする。んまい。よく煮込まれていて、舌と上あごでつぶせるくらいの林檎感。スパイスも聞いてる気がするが、それほど強くはないのかしら。っていうかアイスもうまいし生クリームも合うし、かかってるのなんのソースかしら。酸味があったと思うのだけど、オレンジなのかアプリコットなのかはたまた林檎のソースだったのか……。舌の経験値が少ないのでわからず。

 英気を養った歩く歩くマシンは、再び歩き出した。しかしここから先、特に書くことは無い、横浜まで歩いただけだ。そして役目を終えた歩く歩くマシンはまだラッシュの始まっていない電車に乗って帰ってきた。

 赤レンガ倉庫にあったというアップルパイのお店にいつかチャレンジしたい、イカセンターでイカ食べたい、という決意を胸に歩く歩くマシンは眠りについた。

 

 

 なお、この投稿は画像添付のテスト(画像投稿形式は一行目がタイトルになるのか? いやどうもテキスト投稿形式じゃないとtitleが設定できないようだ)と、立派な三日坊主になるために投稿されている。明日以降の投稿頻度は、不明だ。

Tumblr時代の名残かな、これ 2016/03/05 取り消し線・追記)